2007年10月11日
ALOHA!!
大分、秋も深まってきましたね。路地を歩いていると金木犀のよい香りが漂ってきて、臭覚からも秋を感じる今日この頃です。我が家のモンステラの新芽も鮮やかなグリーン色になりティアレも成長しています。今回は植物つながりということで、マウイ島の「ナウパカの伝説」をご紹介したいと思います。
『ナウパカの伝説』
静かな海辺の村に女たちが樹皮を叩きカパの繊維布を作る「タプタプ」というリズミカルな音が響いていた。
ハワイの人々は、しばしば働きながら歌や冗談や物語を共に楽しみ、労を癒した。
モミは母のそばに水を運んでいたが、女たちの歌に加わろうとしなかった。その時、
彼女の心の中には、ただ一つの名前だけが繰り返されていた。「イカイカ、イカイカ・・・」。
昼も夜もモミの思いを占めるものは、若くハンサムでたくましいイカイカの姿だった。
彼の笑顔は魅力にあふれ、彼の瞳はモミと同じように輝いていた。そして、モミと
出会ってからイカイカも彼女に魅了されていた。
モミは最初とても内気に見えたが、二人はまもなく親しくなった。そして、男と女がともに
いることを禁じられた食事の時間以外は、いつも一緒にいようと誓い合っていた。すると突然、イカイカの傍らに立つ人影が現れた。それは嫉妬深いことで知られる火山の女神ペレ以外の何者でもなかった。ペレはたいてい腰の曲がった醜い老婆の姿で現れると言い伝えられていたが、その時の彼女は優雅な女性へと姿を変え、懇願するように両手を広げていた。イカイカの魅力の虜となったペレは、今まさにイカイカを自分のものにするために現れたのだった。
しかし、イカイカは「あなたとは一緒になれない!私の全ての思いはモミのためにある。
私たちはふたりで一つであって、決して離れることはことはできない。」と言い放った。
怒りに震えたペレは「お前たちは、私の呪いのもとで生涯に渡って離れ離れになるだろう。おまえは決して如何なることがあろうとも海辺から離れられず、女は山に連れて行き、
一生そこに取り残されるのだ。」と叫んだ。
それ以後、ペレの復讐の呪いは決して解かれることはない。今もなお、海辺に行くと
白い花を咲かせ白い実をつける潅木が見られる。これが海の「ナウパカ」、イカイカである。
この花はどこを探しても、完全な形をしたものは見つからない。まるで一つの花が二つに
裂かれたかのように半分だけで咲いている。そして、遠く山に行けば、海の花よりも
はかなげな白い花が他の植物に守られるように咲いている。葉の形や少し黒くなる実は
海のものと異なるが、半分の花だけは海の花によく似ている。これが山の「ナウパカ」、
モミである。 一つは海辺に、一つは山に、永遠に離れ決して一緒になることはない
半分ずつの白い花は、永遠に誠実に美しく咲き続けるのである。
Doyle, Emma Lyons 著 『Paradise of the Pacific -The naupaka』 (March01.1958) より
ビショップ ミュジアムHPより引用
ナウパカとはハワイ語で半分という意味です。
この二つの花びらを合わせてひとつにした恋人同士は固く結ばれると云われているそうです。
画像は2005年にHula Conferenceに参加した時にみつけました。
http://www.hulaconference.org/
悲しい伝説ではありますが、実際にお花を見たこともあり私の大好きな伝説です。
みなさんもマウイに行かれたときに探してみてください。
Mahalo!!